肥満猫用キャットフードについて
最近は完全室内飼いの家庭が増えて、家から一歩も出ないで暮らす猫が増えました。
キャットフードが普及し、適切な栄養を摂取することができるようになった半面、運動不足になる猫が増え、肥満になる猫が増えました。
肥満とは、猫種や体長から計算する標準体重を15%以上オーバーした状態です。
肥満になると心臓病、糖尿病、関節疾患、脂肪肝など様々な病気の原因になる可能性が高くなります。
肥満の猫にはどのようなキャットフードを与えるといいのでしょうか?
ここでは肥満猫用キャットフードを紹介します。
肥満猫用キャットフードとは?
肥満猫用キャットフードは、肥満の猫の体重を健康的に減らすために、100グラムあたりのカロリーを減らしてあるが、身体に必要な栄養は含まれている療法食のキャットフードです。
メーカーによって名称が異なっていて、ウェイトケア、減量用、ウェイトコントロールなどと表示されています。
肥満用キャットフードの特徴
低カロリーである
一般の成猫用キャットフードの100グラム当たりのカロリーは、380キロカロリー前後のものが多いですが、肥満用キャットフードは350キロカロリー前後のものが多いです。
脂質を抑えている
人間と同じで、脂質を控えれば太りにくくなる、と言われています。
そのため、肥満用キャットフードは、脂質の量が抑えてあるものが多いです。
L-カルニチンが含まれている
脂肪代謝と筋肉量の維持を助ける、高レベルのL-カルニチンが含まれているキャットフードが多いです。
ビタミンが多く含まれている
糖質のエネルギー代謝を助けるビタミンBが多く含まれているものが多いです。
食物繊維を含んでいる
体内の老廃物を排出し、便秘を防ぐ助けをする食物繊維を豊富に含んでいるものが多いです。
主原料がチキンまたは魚
カロリーを抑えつつ、満腹感があるたんぱく質として、主原料に白身魚またはチキンやターキーを
使っているものが多いです。
肥満用キャットフードの種類
肥満用キャットフードには大きく分けて2つの種類があります。
高たんぱく、低脂肪、低炭水化物のキャットフード
カロリーを抑えながら、高たんぱく質で満腹感を感じさせて肥満を抑えるキャットフードです。
また、炭水化物は体内で消化しにくく、余分な脂肪となって体内に残ってしまうので、炭水化物を控えています。
食物繊維を豊富に含むキャットフードで満腹感をサポートするキャットフード
食物繊維は、時間をかけて消化されるので腹持ちがいいです。
食物繊維を豊富に取り入れて、少ない量でも満腹感が維持できるように配慮しているキャットフードです。
どちらの方が効果が高いかは、わかっていません。
どちらの種類のキャットフードなのかはメーカーによって異なります。
獣医師と相談して、自分の猫に合う方を選びましょう。
肥満用キャットフードの与え方
肥満用キャットフードは、一日に4~5回に分けて与えましょう。
与える回数を増やし、食事と食事の間の時間を短くすることで、空腹を感じにくくします。
また、空腹感を強く訴える場合には、ウェットキャットフードを混ぜると効果があります。
ウェットキャットフードは、100グラム当たりのカロリーがドライキャットフードより低いので、同じカロリーを摂るとしても量を多く食べることができます。
一日に与える量を計算し、必要な量をオーバーしないように気を付けながら与えましょう。
おわりに
肥満は放っておくと、色々な病気の原因になります。
肥満が進むと、ダイエットも大変になるので、早めの体重管理を心がけましょう。
急いで痩せさせようとしてカロリーを減らしすぎると、栄養失調になります。
また、量を減らしすぎると、猫が空腹のあまり、強いストレスを感じる場合もあります。
猫のダイエットは一週間ごとに1%の体重減を目安にゆっくりと行いましょう。
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